86(ZN6)について

86前期型はTRC(トラコン)を長押しOFFにしても介入してくるので気持ちよくない

FR車である86に乗るからには、ドリフトとは行かないまでも、リアを滑らせてコントロールしたら楽しそうだと思いませんか?
自分は初めてのFRが86だったので結構期待していました。
でも実際に乗ってみると、そんな簡単にお尻が滑り出すこともなく…。

なぜなら、滑らないように電子制御されているからですね。
86は標準ではVSC(横滑り防止装置)とトラクションコントロールがONになっています。
これのおかげでスピンせずに済むわけですが、気持ちよくリアを滑らせつつコーナーを抜けるようなことがやりづらくなっているわけです。

このVSCをOFFにする設定があるのですが、それをしても結局制御は完全にOFFにはならず介入してきて、これが微妙に気になります。

本記事ではVSCをOFFにする方法や、機械式LSDを入れている場合の横滑り防止装置の制御(干渉)具合などを記載していきます。

86前期型はTRCボタン長押しでVSCとトラクションコントロールをOFFに出来る

86の前期型は、時速50km以下のスピード(もしくは停車)の状態で
TRCボタンを5秒位長押しすることで、VSC(横滑り防止装置)とトラクションコントロールをOFFにできます
これでトラクションコントロールの介入はだいぶ減ります。

一回OFFにしてしまえば、エンジンを切るか、TRCボタンを押すかしないともとには戻りません。
なので一回OFFにしてしまえば、次の目的地につくまで勝手にOFFになったりせず、楽しい走りを楽しめます。

余談:機械式LSDを入れている場合

機械式LSDを入れているのであれば、この解除設定は必須のように感じます。
OFFにしないと、トラクションコントロールの制御と機械式LSDの動作との相性が良くなく、機械式LSDの効果を抑制しようとしてきます。
機械式LSDは空転仕掛けているタイヤの方にも駆動力を振り分けて、車を前に進めたいわけですが、トラクションコントロールは、タイヤが空転しそうになると、それを抑えて来てしまいます。
といった感じに、正反対のことをしようとして気持ちのいい制御にならないのです。

そうすると、結局コーナーでアクセルを踏んでもあまり進まないという状態になり、LSDを入れている意味がなくなります…。
速く走るうんぬんというよりも、アクセルを踏んでも加速していかない気持ち悪さがあるので、走っていて楽しくないです。
機械式LSDを入れている人は、TRCボタン長押しで制御をOFFにしておきましょう。

※ トラクションコントロールは安全装備です。それを無効にすることになるので、自己責任でお願いします。

それでもトラクションコントロールは介入してくる

前述のTRCボタン長押しで制御をOFFにできると言っても、最後の最後、車がスピンしそうだなと判断されるとトラクションコントロールが介入してくるようです。
この介入のタイミングがちょっと早いんです。
リアを滑らせ気味にして曲げようとしたくらいのタイミングで介入してきます。
スピンさせないために安全マージンを広く取っているのでしょうけども、自分の思った通りにコントロールさせてくれないので気持ちよくないですね。
それでもそんなに露骨に介入してくるわけではないので、自分のような素人レベルならばそこまで気になるわけではありませんが、やっぱりちょっと気になります。

トラクションコントロールを完全OFFにする方法

通称「整備モード」に設定してしまえばトラクションコントロールは完全OFFにできるようです。

整備モードについて

ただ、自分はやったことがありません。
手順が面倒な割にエンジンを切ると解除されてしまうので、エンジンをかけるたび設定する必要があって面倒なのと、なんだかんだで最後の保険であるトラクションコントロールがなくなるのが怖かったからです。
一時の気の迷いで車を潰してしまっても悲しいので…。
でもせっかく械式LSD(OS技研)を入れていたのだから、一度くらい試してみればよかったかな、と思ってもみたり。

TRCとVSCをキャンセルするパーツもある

86/BRZのABS機能は残しつつ、TRCとVSCをキャンセルできるパーツも販売されています。
お値段がそれなりにするのが、ちょっとネックですが…。

OBD2コネクターへの接続+ボタン操作で簡単にON・OFFできます。
必要な時だけTRCとVSCをキャンセルできるのがいいですね。
安全に走りたいシーンではTRCとVSCをONにしておいて、走りを楽しみたい時にはOFFにすればいいわけです。

整備モードにするのは一度車を停めて操作しないといけないですし、面倒です。
また、エンジンを一回切ってもう一回エンジンをかけてもキャンセル状態が維持されるようです。

エンジンを切るとTRCとVSCがONに戻っちゃうものもあるみたいですが、これはそういったわずらわしさがなさそうです。
これだと楽ですね。

ちょっと調べてみると、ドリフト派の人が前期に乗るなら必須だとかなんとか…。

メーカーがCUSCOなのも安心要素ですね。
ただ、今はメーカーサイトから記載が消えているので、在庫限りなのかもしれません。

86後期型のトラックモードではVSCとトラクションコントロールの介入が減っているらしい

86後期型であればトラックモードというモードが用意されており、そちらに設定すれば前期型のTRC長押し状態よりもVSCとトラクションコントロールの介入が控えめなのだそうです。
それならば結構気持ち良さそうです。

後期型は色々な点が改善されていますね。
やっぱり今から買うのならば、多少高くても後期型がオススメです。
いじる箇所も少なくて済むと思います。
# 個人的には前期型のデザインの方が好きなんですけどね。買うならBRZがいいかな?

参考記事

86について、下記にもいろいろとまとめています。
ぼっちドライブブログ:86について
ぼっちドライブブログ:86トラブル

86の前期型に7年間乗っていました。
その経験を記事にまとめていますので、よろしければご覧ください。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)