S660パーツインプレ

【レビュー】MX72-Kは街乗りもいけるし、制動力・コントロール性・耐フェード性も問題なし

S660のブレーキパッドを交換するとなると、ENDLESSのMX72-K(MX72)も気になってくるのではないでしょうか?
自分の場合はプロジェクトミューのB-Specとどちらにしようか迷いました。
「MX72-Kはサーキット用だし、やりすぎかも?」「MX72-Kだと街乗りが厳しいかも?」「車重は軽いからB-Specでも十分では?」とか思っちゃうんですよね…。

結局はS660のブレーキパッドとしてMX72-Kを選びましたので、実際に使ってみての感想をまとめていきます。
簡単にまとめると、街乗りもいけるし、制動力・コントロール性・耐フェード性も問題なしで、普通の運転を楽しむドライブ用途でもオススメできるパッドでした。

サーキットで使用した場合のレビューではなく、ドライブが趣味の素人が山道などを走ってみた感想です。
その点、ご了承いただければと思います。

S660の純正ブレーキパッドの不満点

S660の純正ブレーキパッドは、普通に走っている分には問題のないパッドだと思います。
リニアに反応するし、山を走ってもフェードするわけでもないですしね。

でも、ちょっとスピードが乗ってくると、ブレーキの反応がリニアではなくなります。
感覚的には、ブレーキを半分くらいまで踏み込む分にはリニアにコントロールできている気がします。
でも、半分以上踏み込んでいくと、思ったよりブレーキが効かない状態になってしまうんです。
それでも踏み足せばそれなりに効きはしますが、やっぱり怖いです。

と言うことで、ブレーキパッドの性能向上を図るべく、社外品に変えてみました。

ENDLESSのMX72-Kを選択

みんカラを調べてみると、S660ではENDLESSのMX-72KプロジェクトミューのB-Specを使っている人が多いように見受けられました。
MX72-Kはサーキット走行もOKなタイプ、B-Specは峠くらいまでだと思われるので、性格は違いますね。
自分の場合、サーキットまでは行きません。
お山をドライブするくらいです。
なのでB-Specでもよかったんですが、86の時にストリート用と銘打ったブレーキパッドを入れたら長い急な下り坂でフェード気味だったのを思い出し、念のために対フェード性の高いMX72-Kを選びました。
それにMX72-Kはセラミックカーボンメタルなので、そのフィーリングに興味もありました。
しかもその割に安いんですよね…。(前後合わせて定価で32,000円)

MX72-Kのいいところ

どの速度域でも変わらないリニアな効き

流石にハイスピード域から急ブレーキをかましたことはありませんが、純正とは違って違和感のないリニアな効きです。
踏めばちゃんと効いてくれるので、安心感があります。

十分な制動力

サーキット用のブレーキパッドなので当たり前ではありますが、ドライブする程度で制動力に不満は出てきません。
飛び出しなどに対応して急ブレーキをかけても、ブレーキが効かないと感じたことはありません。
それよりも先にタイヤのグリップが限界をむかえて滑り出します。

初期制動がマイルド

初期からガッツリ効くのかと思いきや、そんなことはありません。
純正のようなフィーリングです。
なのでヒールアンドトゥーもやりやすいです。
逆に制動力を引き出すには、それなりにしっかりと踏んでやる必要がありますね。

フェードの予感がない

攻めているわけではないですが、フェードの前兆のようなものを感じたことはありません。
だんだん制動力が落ちてきたりと言うこともありません。

MX72-Kの気になるところ

温まらないとちょっと効きが悪い

普通に山を流している分にはあまりブレーキは踏まないと思います。
そうするとブレーキは温まらないのですが、その状態とブレーキが温まった状態とを比べると、やはりちょっと効きが悪いです。
このブレーキパッドは50度~なので、仕様通りと思います。
そんなに気になるほどではありません。ちょっとだけ、です。

あと、始動後一発目のブレーキの効きは悪いです。
止まらないということはないですが効きが悪いので、そのつもりでいたほうがいいです。
気をつけていれば何も問題ありません。
ゆっくりと走って、止まりたいポイントに対してかなり余裕を持ってゆっくりとブレーキを掛ければ大丈夫です。
ゴリゴリ言いますけどね。
「駐車場を出たらいきなり流れの速いバイパスです」という場合はちょっと怖いかも…。

ブレーキダストが多め

結構ブレーキダストが出ていることに気が付きました。
フロントの方が汚れやすいです。
特にこびりつく感じではないので、洗車時にブレーキダスト用の洗剤を付けてブラシでこすればキレイになります。
スポークの影など、ブラシが入りづらいところはうまく洗えず汚れが残ったりするので注意ですね。

ブレーキダストが気になる人はMX72-Kは避けたほうがいいです。

まとめ:MX72-Kは違和感のない優等生でS660にオススメ


セラミックカーボンメタルとのことで期待していましたが劇的な変化はないので物足りない気もしますが、サーキットも行ける割に街乗りでも違和感がないですし、お値段も安めなのも嬉しいですね。
純正のブレーキフィールに違和感をお持ちの方にはオススメですよ。

※ 本記事に記載の価格は2019年10月頃の情報です。


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