カブ(JA10)について

【レビュー】カブ110(JA10)はツーリングを楽しめる原付

カブ110(JA10)に乗って7年くらい経ちました。
改めてこのバイクがどんなバイクなのかを振り返ってみます。

この記事では、カブ110(JA10)のいいところと気になるところをまとめています。
今となっては型落ちなので今更興味を持つ方も少ないかもしれませんが、もし検討されている方がいれば、参考になると思います。

カブ110(JA10)のいいところ

シフトチェンジが楽しめてスポーティにも走れる

カブ110は原付です。
郵便屋さんや新聞屋さんが乗っているイメージが強いですよね。
おかげで友達からの反応は微妙なものでした…。
「俺の家にも新聞届けてくれよw」と煽られたことも。(笑

ですが、カブは走ってみると結構スポーティに楽しめるんです。
やっぱりシフトチェンジできるのがいいですね。
自分でパワーをコントロールして走れます。
町中は上のギアを使ってまったりと流し、山道では下のギアでしっかりとトルクを出しながら駆け抜けられます。

クラッチペダルを踏みっぱなしにすることでニュートラルに入るので、シフトダウンする時はブリッピングすることもできて楽しいです。
コーナーに侵入するたびにブリッピングしてシフトダウンして、右足でリアブレーキを引きずりながら車体を倒し、アクセルを入れて立ち上がる。
操っている感が楽しいですよ。

最低限のパワーがある

原付なうえ、同じクラスの他の車種に比べるとパワーが劣るカブですが、普通に走る分には問題ありません。
下の方のギアはかなりローギアードなので、上り坂でもシフトダウンしてやればちゃんと加速します。
もちろん、体が後ろに引っ張られるような加速はしませんが、必要十分なパワーがあります。

運転が楽しい

コーナーも体を倒しながらスッと曲がっていけます。
流石にレスポンスは悪いですが、慣れればそんなに気になりません。
軽い車体でコーナーをひょいひょい駆け抜けるのは楽しいです。

足つきがいいので安心感がある

カブ110は足つきがいいです。
身長170cmくらいかつ短足ですが、両足がベタッとつきます。
なので停車中はかなり安心です。
荒れた道でも両足をつきながら進めるので、舗装林道くらいなら恐れずに進んでいけます。
車体も軽いのでコケる気配を感じません。

とか言いつつ、上り坂のUターンでコケたことはありますが。(汗
慢心したらダメですね。

燃費がいい

カブといったらこれですね。
燃費がいいです。
実燃費で70km/l以上走ります。
カタログスペックの63.5km/lより走るのってすごくないですか?
タンク容量は4.3Lなので、300kmくらいは走ります。
とはいえタンク容量は少なめなので、燃料計が半分くらいになったら給油するのが安心です。

1日300km走ってもレギュラーガソリンが150円/lだと700円弱ですよ。
20km/lの燃費の車(S660)の場合なら300km走ると2300円くらいなので、カブ110はかなり経済的です。
浮いたお金で昼食を豪華に、とかしてます。(笑

違和感なくリアボックスが載る

リアボックスがあるとかなり便利です。
2泊分くらいの荷物はかんたんに詰めます。
荷物を入れていない時はヘルメットもしまえます。
荷物は雨にも濡れません。
あると便利です。
でも、バイクにつけるのはデザイン的にちょっと…、と思うこともありますよね?
その点、カブならば違和感がありません!(個人の感想
なので普通につけてます。
便利でサイコーです。

壊れない

中華製カブということでネットではいろいろと言われますが、壊れません。
7年以上、20,000km以上乗っていますが故障したことはほぼないです。
気がついたらカウルの一部が割れていて異音が出たことがありますが、それくらいです。
ただサビは出ますね。
カバーをかけてはいますが外に置いているのでこれは仕方ないかも。
気になる場合はピカールで磨けばキレイになります。

カブ110(JA10)の気になるところ

パワーに余裕がない

必要十分なパワーはあるものの、余裕はないです。
流れの速いバイパスもなんとかついていけますが、やっぱり余裕がないです。
60km/hまではそんなに不満はありません…。
振動が出てくるので、快適性で言えば50km/hまでです。
なのであまりにも流れが速い時は安全な場所に止めて、流れが途切れるのを待つこともあります。

フロントブレーキがプア

これは結構な不満なんですが、フロントブレーキがプアです。
ブレーキはディスクではなくドラムで、制動力が弱く、コントロールもしにくいです。
リアブレーキは案外効きがいいしコントロールもしやすいんですが…。

なので、急ブレーキは結構怖いです。
ガッツリかければそれなりに効きはするんですが、常に効きの弱いフィーリングなので安心感がないです。
社外品でディスクブレーキ化するキットがあるほどです。
ちなみにその社外品は16万円くらいかかるみたいですので、流石にやってません…。

なお、ブレーキシューを強化品に替えたこともありますが、効果はありませんでした…。

車体を倒そうとしたときのレスポンスが遅い

前の方でも少し触れましたが、車体を倒そうとしたときのレスポンスが遅いです。
ワンテンポ遅い感じです。
CBR125Rに乗ったことがありますが、その時は体を倒すとすぐに車体も倒れたんですが、カブ110の場合は一呼吸待たされる感じがします。
慣れればそのレスポンスに合わせてコントロールするのでどうにかなりますが、バイクとの一体感という意味だとちょっと不満です。

横風に弱い

車体が軽いからか、リアボックスを載せているからか、横風に弱いです。
港の方の橋を走ったりしている時に横風に煽られて1車線分流されそうになったこともあります。
徐行すればどうにかなりますが、交通量が多かったらそうもいかないですからかなり怖いです。
とにかく横風が強そうなところは注意していくしかないですね。
身構えておいて、低くかがみ込めばどうにかなります。
不意をつかれるとかなり怖いです。

振動が疲れる

エンジンの振動とシフトチェンジの振動が地味に疲れにつながります。
長距離ツーリングすると特にそうです。
安い原付なのでこのあたりは仕方ないところでしょうか…。
短距離ならバイクを運転している感があって楽しかったりもするんですが…。

対策としてはなるべく高いギアを使うことと、シフトチェンジを減らすことです。
上のギアでも意外にトルクがあるので、エンストすることはまずありません。
すぐにシフトダウンするのを我慢するのがコツです。
特に峠だとコーナー進入時にシフトダウンしたくなりますが、長距離を走る時は我慢です…。

まとめ:カブ110(JA10)はまったりトコトコ走るのがオススメ

スポーティな走行も楽しめはしますが、長距離ツーリング用途であれば、基本はまったりトコトコと走るのがオススメです。
振動で疲れないですみますし、効きの悪いブレーキで怖い思いをすることもありません。
燃費もよくなるのでいい事ずくめです。
でもまぁ、山道に差し掛かったらそこはちょっと走りを楽しんでもいいかもですね。(笑
峠を攻めるバイクではないですが、十分楽しめますので。

カブは車体価格も安く、燃費も良く、長距離ツーリングもこなせるので結構オススメですよ。

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