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【レビュー】ADV150は刺激控えめだけど優等生で実用性は高い

先日ADV150に試乗させてもらったのですが、長時間乗って試してみたいなと思ったのでレンタルしてみました。
その結果、ゆったりと長距離ツーリングをするのには適したバイクだと思った反面、バイクらしい刺激が少ないようにも感じました。
この記事ではそのあたりを細かく掘り下げてみます。
ADV150を検討されている方の参考になれば幸いです。

なお、ADV150をおとしめる意図はまったくありませんが、ADV150が好きな方には不快な内容かもしれないので、読まないことをオススメします。

インプレするのはどんな人?

まずは自己紹介から…。

正直バイクは詳しくないです。
普通二輪免許(いわゆる中免)を持ってはいますが、免許をとってから乗っているのはカブ110です。
かれこれ7年くらいのっています。
スクーターに乗ったのは教習でちょこっと乗って以来になりますので、スクーターがどんなものなのかよくわかっていない状態です。

四輪にも乗っています。
乗り始めてから10年以上です。
今はS660に乗っています。

そんな人間がこのたびADV150に乗ってみました。
バイク素人がなんかささやいているレベルですので、そのつもりで読んでください…。

ADV150の試乗インプレについて

ADV150に試乗させてもらった際のインプレは下記のとおりです。
今回の記事では下記では気が付かなかったことをメインに書いていこうと思います。

ADV150のいいところ

静粛性が高くて快適

カブと比べるとなにせ静かです。
エンジン音はほとんど感じません。
振動もほぼ気になりません。
なので音や振動による疲れは少ないです。

もちろん、急加速させようとしたりするとうるさいですよ。
あと、高速では90km/hくらいからエンジンがうなり出します。

でも一般道を普通に流している分には快適です。
停車時はアイドリングストップするので静かです。
しかもこのアイドリングストップ、アクセルを開けると瞬時に反応するので不快感もなくて優秀です。

低速でも安定感がある

カブだと低速になるとフラフラするので、足をついてケンケンしないといけないシーンが結構あります。
ADV150だからなのか、スクーターだからなのかはわかりませんが、低速でも安定しています。
徒歩くらいのスピードでも安定している感じで、安心感があります。

ただ、当然限界はあるので、その際はケンケンするはめになるのですが、足つきが悪いのでちょっとヒヤヒヤします。
極力そうならないように車間をコントロールするのが重要そうです。

足をステップから出すのは極力我慢したほうが安定しますね。
本当に足をつかないといけなくなった時に足を出したほうがいいように感じました。
カブだついつい早めに足を出してしまっても、もともと低速の安定性は高くないので大差は感じていませんでしたが、このADV150だと早めに足を出すと安定性を損なう感じがします。

コーナリングが安定している

重心が低い感じがしますし、車体が重たい感じもします。
なのでコーナリング中も安定しています。
おっとっとと行き過ぎることもないです。
コーナリング中にちょっとブレーキを強めにかけることになってもバランスが崩れるような感じもありません。
安心して曲がっていけるのはいいところですね。

ブレーキの効きがいい

とっさにブレーキを掛けてもガッツリと効きます。(カブのドラムブレーキとの比較なのであてにならなさそう…)
それでいてバランスを崩さないので安心感があります。

なお、コーナリング時はコーナーに侵入する前にフロントブレーキを使って速度を落とし、コーナーに侵入したらコンビブレーキをかけつつフロントブレーキを抜いていき、コーナー後半ではコンビブレーキをかけながらアクセルを入れていくと安定して走れます。

燃費がいい

150CCで高速も走れるのに、燃費は約52km/lでした。
全然飛ばしたりはしていないものの、思ったよりも走ってびっくりです。
しかもレギュラーガソリンなので経済的ですね。

ADV150の気になることろ

エンジンに高揚感がない

音も静かで振動も少ないエンジンで快適ではありますが、盛り上がりがありません。
あまり回さずに必要なトルクを提供してくれる感じです。
なお、ミッションはCVTなので高回転で回していくような楽しさはまったくないです。

パワーに余裕がない

峠道を含む一般道を走る分には必要十分なパワーはありますが、力強く加速したい時などにはパワーがついてきません。
「もうトルクは出し切っちゃってますー」て感じです。
レスポンスもあまりよくないので、サッと追い抜くような使い方は厳しいような気がします。

また、高速では明らかにパワー不足です。
快適性とのバランスで考えても100km/hぐらいが限度な気がします。
90km/hの時点でエンジンはかなりうなります。
80km/hくらいならば、ちょっとした加速にも対応できますし、エンジンも穏やかな雰囲気なのでいい感じです。
うまいこと遅い車を見つけてついていきたい感じです。

コーナリングがあまり楽しくない

コーナリングが安定していると前述しましたが、逆にいうとヒラヒラと曲がっていく感じではないので軽快感がないです。
倒そうとしてもレスポンスはあまりよろしくなく、あまり倒せもせず…。
ただ、このあたりは技量の問題かもしれません。

バイク独特のヒラヒラ感がないので、個人的には残念です。
安定していているので安全に疲労を少なく走るという意味ではADV150は優秀です。

シート下の収納はあまり入らない

シート下の収納はあまりスペースがありませんでした。
リュックを詰めてみましたがギリギリでした…。
1泊分の着替えを入れられるかどうかというところでしょうか。
ビッグスクーターの収納はこれくらいが普通なんですかね?
旅行に使うことを考えたら、バッグかトップケースが必要そうです。

まとめ:ADV150は優等生だけど刺激が足りない

ということで、一般道メインでゆったりと長距離ツーリングを楽しむのであればADV150は大正解だと思います。
安定感があって安心して走らせられますし、燃費もいいので気軽に走り回れます。

ただ、バイクらしい刺激がほしいとなると不満が出てきます。
そもそもとして、そういうバイクじゃないんだと思います。

自分の場合、ADV150を快適に移動する手段として考えるのであれば、車でよくない?となってしまいました。
特に自分が乗っているS660であれば、屋根を開ければバイクのような開放感を味わえますし、ダイレクトな操作フィールはバイクを彷彿とさせる楽しさがあります。
それでいてバイクよりは疲れづらく、音楽やラジオを聞いたりもできるし、雨が降ったら屋根を閉めればいいわけで、バイクと比較すると快適です。

ADV150は、バイクも車も持っていなくて、長距離ツーリング・旅行を安価に楽しみたいという人にマッチするんじゃないかと思いました。

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