例えば「セカンドカーとして維持費の安いスポーツカーがほしい」と思ったら、S660の中古も選択肢に入ってくると思います。
S660に実際に乗っていてそろそろ10万キロを迎えますが、この車は運転していてとても楽しいのでオススメです。
ただし、気になるポイントがあるのも事実です…。
「S660を買ってはいけない」なんて言われているケースもあるようです。
それでも、最初から気になるポイントを理解、納得したうえで購入すればOKなわけです。
買ってから「しまった!」とならないように、S660オーナーの目線からあえてS660の気になるポイント・デメリットをまとめてみます。
タップできる目次
「S660を買ってはいけない」と言われる理由
荷物が載らない
S660にはまともに荷物が載りません。
S660はミッドシップレイアウトで後ろにエンジンがあるため、後ろにトランクはありません。
フロント側には申し訳程度の収納スペースがありますが、当然トランクケースなど入りません。
開発当初は「スケボーが入るサイズ」とか言われていましたね…。
しかも排熱で暖かくなるので、生物はもちろん、電子機器を入れるのも気になるレベルです。
このため、基本的に荷物置き場は助手席になります。
助手席に人を乗せるときは、助手席の足元がメインの置き場所になります…。
二人で旅行は絶望的なので注意してください。
どうしてもということであれば、純正オプションでキャリアを付けられますが、かなり高額です。
あと思いっきり外につける状態になるので、セキュリティ的にも気になります。
パワーがない
ターボ車ではありますが、軽自動車です。
馬力は64馬力です。
一人で運転する分には問題ありませんが、絶対的なパワーはありません。
スポーツカーをイメージして乗るとガッカリしてしまうかもしれません。
それでも、高速道路の合流などでもしっかり加速するのでそんなに困ることはないです。
期待に対してどうか、というところでしょうか。
乗り心地が悪い
S660は正直なところ乗り心地がよくありません。
スポーツカーとして考えれば普通レベルだとは思いますが、普通の車に乗っていた人からすると乗り心地は悪いと感じる人がほとんどだと思います。
自分はよくても、助手席から不満の声が出てきそうです。
屋根の開閉がしにくい
S660はオープンカーなので、オープンドライブを楽しみたくなりますが、屋根の開閉が面倒です。
S660はタルガトップという形式で、屋根はたたむのではなく、取り外す必要があります。
助手席に人を乗せていたら、屋根はフロントの収納スペースに格納する必要があります。
いちいち車を止めて、屋根を外して、しまって…。
面倒です。
当然、屋根を付けるのも面倒です。
なので曇り空で雨が降りそうな雰囲気があると、屋根を開けるのをためらってしまいます。
せっかくのオープンカーなので気になるポイントです。
S660のいいところ
ここまでS660の気になるポイントを紹介してきましたが、用途によってはあまり気になりません。
ここではS660のいいところもご紹介します。
独りで運転する分には問題ない
S660のネガティブなポイントは、独りで運転する分にはあまり問題になりません。
ご夫婦のファーストカートしては厳しいですが、セカンドカーとして購入を考えているのであれば、S660は大いにアリだと思います。
荷物は助手席に置けばいい
独りで運転する際には助手席は空いています。
荷物は助手席に置いてしまえばOKです。
1週間のドライブに出かける時も、助手席に荷物を詰め込んで対応できています。
助手席の足元も活用すればかなりの量の荷物を積むことができます。
一人乗りならパワーも十分
一人乗りなら64馬力でも十分です。
ターボで下からトルクが出るので、峠のドライブも楽しめます。
もちろん、64馬力は64馬力なので、ハイパワー車の気持ちよさを知っている方にとっては不満があるかもしれませんが、車体が軽く、運転すると軽快なので楽しいです。
全高が低くて視点も低いので、体感速度が速いのもポイントです。
他の車と走るとパワー不足を感じますが、単独で走行する分には速く感じられます。
乗り心地の悪さもスポーティさの演出に
乗り心地が悪いのはデメリットではありますが、スパルタンな感じがして、いかにもスポーツカーに乗っている感があります。
乗り心地はよろしくありませんが、テンションは上がります。
逆にどうしても乗り心地は譲れないという場合、S660は避けておいたほうが後悔しないと思います…。
屋根も助手席に置けばOK
屋根の開閉は面倒ではありますが、慣れれば運転席に座ったまま屋根を外したり、付けたりできるようになります。
外した屋根は助手席に置くことになります。
流石に1週間分の荷物を積んだ状態では助手席に屋根を置くスペースはありませんが、ちょっとしたドライブであれば助手席を活用して簡単にオープンドライブを楽しめます。
後悔したくなければコペンかロードスターがオススメ
ここまで読んでみて、S660はあなたのライフスタイルや考え方に合いそうでしょうか?
「ちょっと厳しそうだな」と感じた方は、無理にS660を選ばずに別の車を選んでみるのが無難かと思います。
軽自動車のオープンカーならコペン
「軽自動車でオープンカーを」ということであれば、コペンがオススメです。
コペンにはトランクがあります。
屋根を開けた状態でもトランクは利用できます。
二人での旅行にも対応できます。
屋根の開閉は電動なので、操作もラクラクです。
メタルトップなので防犯上も安心ですね。
またコペンはS660と同じく軽自動車なので、維持費が安いのもメリットです。
上質でスポーティなオープンカーならロードスター
満足度の高いオープンカーがほしいのならば、ロードスターがオススメです。
しっかりとトランクもありますし、屋根の開閉も手動ながら簡単です。
幌車でも1.5Lで130馬力以上あるので、普通のコンパクトカーよりは速いです。
全体的な味付けもスポーティなので、上質なスポーツカーと言えるかと思います。
ロードスターはレンタルしたことがありますが、S660と比較すると足回りはしなやかで乗り心地がよいです。
助手席からのクレームもないでしょう。
マツダの営業さんに聞いたところ、S660からロードスターに乗り換える方も多いようなので、無理せず不満なくを目指すとロードスターがオススメです。
まとめ:気になるポイントも許容できるのならばS660がオススメ
この記事ではS660の気になるポイントをまとめてきました。
正直なところ「S660を買ってはいけない」は言い過ぎだと思います。
悪い面もちゃんと把握した上で買えばいいだけの話です…。
S660は運転が楽しいのでオススメですよ。
自分はサンデードライバーですが、年間走行距離は2万キロを超えています。
それだけドライブが楽しい車なんです。
この記事にまとめた気になるポイントがなんとか許容できる方はぜひ前向きに検討してみてください。
独身者や、セカンドカーとして検討する分にはアリだと思いますよ!