S660には以下のような様々な電子制御装置が装備されています。
- VSA(横滑り防止装置)
- トラクションコントロール(タイヤを空転させないようにする装置)
- アジャイルハンドリングアシスト(四輪に個別にブレーキを掛けてコーナーを曲がりやすくする装置)
安全運転のための装備ではありますが、電子制御なしに自分の腕でコントロールしたくなるものです。
86(A型)の時は電子制御が結構邪魔でキャンセルしていたりしましたね…。
とはいえ、S660の場合は普段のドライブで不満を感じていなかったので、特にオフにしてみようという気持ちはありませんでした。
ところが、なんとなしに機械式LSDを調べていて、「ノーマルのS660に機械式LSD入れたら効果あるのだろうか?」と思い、そもそもトラクションコントロールをオフにしてタイヤが空転することがあるのか気になり始めました。
「でもトラクションコントロールをオフにするのは面倒かな?」とも思ったのですが、トラクションコントロールをオフにするにはVSAスイッチを長押しするだけでいいことを知ったので、試してみることにしました。
トラクションコントロールをオフにすることで、コーナリング姿勢をアクセルでコントロールできるようになったら楽しいなと期待してました。
結果的に、山道をドライブするレベルでは、VSAスイッチ長押しによるVSA機能の一部オフ+トラクションコントロールオフに設定してもあまりフィーリングは変わりませんでした。
この記事では、VSAスイッチ長押しによる電子制御解除についてまとめていきます。
なお、VSAも完全オフになるメンテナンスモードとは異なりますのでご注意ください。
メンテナンスモードの話は以下にまとめています。
タップできる目次
VSAキャンセルの効果
VSAスイッチ長押しによる効果は下記のとおりです。
- VSAが部分的に停止する
- トラクションコントロールはオフになる
- ABS機能は残る
- アジャイルハンドリングアシスト機能は残る
詳細が気になる方はS660のマニュアルWebサイトを確認してみてください。
VSA(ビークルスタビリティアシスト)
VSAのキャンセル方法
VSAのキャンセル方法は下記のとおりです。
- ハンドルの右下の方にあるVSAスイッチ(車が横滑りしている図に「OFF」と書いてあるスイッチ)を長押しします。
- ピッと音がしてメーターパネルにVSA警告灯(車が横滑りしているアイコン)が表示されます。
- VSAスイッチを離します。
※ 車を安全に制御するための機能を切るものですので、注意してください。自己責任でお願いします。
↑VSAスイッチ
↑VSA警告灯
VSA機能を復帰させる方法
VSA機能を復帰(もとに戻す)方法は下記のとおりです。
- VSAボタンを押す
- エンジンを再始動させる
VSAをキャンセルした感想
VSAボタン長押しによるキャンセルを試してみた感想です。
サーキットでアタックしたとかではなく、あくまでもドライブの場合の感想になります。
- 山道を含む普通のドライブではほぼ違いを感じない
- タイトコーナーでアクセルを踏み込むと後輪が多少空転する
- アクセルに対するレスポンスがよくなったような印象はなく、アクセルでコーナリング姿勢をコントロールできるような感覚もない
- 姿勢制御に関しては何も違いを感じられない
トラクションコントロールのオフについて
今履いているタイヤはADVAN FLEVAなので、ハイグリップタイヤというわけではありません。
それでもノーマルのS660のトルクではあまり後輪が空転するようなことはないです。
VSAの部分的な停止について
VSAが部分的に停止されるということでしたが、これはまったく何もわかりませんでした。
そもそも普通のドライブで挙動を乱すような運転にはならないからだと思いますが…。
まとめ:あえてVSAをキャンセルするメリットがない
普通のドライブレベルではVSAスイッチ長押しオン・オフの違いがわかりませんでした。
逆に言うと普段から楽しいS660の走りはそのままだったので、VSAをオフにしなくても十分楽しかったということになります。
なので安全装備であるVSAをあえてオフにするメリットがないなと感じた次第です。
とはいえ自分が鈍感なだけかもしれません。
また、チューニングしてパワーアップしていたり、サーキット走行などでは話が違ってくるとは思います。
ECUをいじって、機械式LSD入れたりしたらどうなるんだろう?とか思ってみたり…。
お金もないのでやりませんけどね。(汗